‪‪ ためしてガッテン
via.ためしてガッテン|NHK

そもそもの発端は2016/2/10に放送された「ためしてガッテン」

スーパーに並んでいる「加熱用」と「生食用」のカキ。その違いは鮮度ではなく、育つ海域です。「加熱用」のほとんどは、沿岸部など人の生活に近い海で育ちます。

ここはとてもエサが多く、カキがぷっくりとおいしいく育つのですが、一方で菌やウイルスを取り込むリスクがあるため「加熱用」として売られます。

生食用」は主に沖合で育てられます。有害なものを取り込む可能性は低いのですが、一方でエサは少なく水分の多いカキになってしまいがちです。

生のつるんとした食感を楽しみたいときは「生食用」ですが、鍋などで カキの存分なうまみを楽しみたいときは、「加熱用」を十分に加熱するやり方がオススメです。

ためしてガッテンのホームページより

よくわからんので番組関係者に直接きいてみた


なにがわからんのかというと、「あぶない加熱用」やこの番組でいうところの「ごまかし生食用」とは一線を画す「キレイでおいしい海育ちの、ちゃんとした生食用牡蠣」もある。

なのに、なぜ、この「あぶない」と「ごまかし」の2種しかないと、限定して放送したのか?視聴者が「加熱用>生食用」と誤解してしまうし、ちゃんと「おいしい生食用」をつくっている生産者がかわいそうだ。

そこで、直接この番組の関係者にきいてみた。

テレビの仕事もいろいろさせていただいているので、この番組の関係者にもたまたま知り合いがいたりする。

なぜ「ちゃんとした生食用」と「ごまかし生食用」と「あぶない加熱用」の3種あることを、ちゃんと放送しなかったのですか?


「げんさん、答えたら、記事にするでしょ?すぐ連絡くると思って先にメールしときました。見てない?」

「あのメール、そういう意味だったのね。記事にはするけど、絶対匿名にするから。僕もNHKの仕事したいし、そのあたり無茶はしませんよ。それにどっちにしろ書くから、正直に答えてくれた方がお互いのためでんがな」

で聞いたことをまとめると、

※ここでいう「一般的に気軽」とは「スーパーなどで気軽に買える」を指すとのこと。

1、前回の放送で「ノロ」を取り上げた。牡蠣による食中毒被害が多いのをなんとかできないか。

2、食中毒の原因の多くが「加熱用牡蠣」を十分に加熱していないことが原因だと知る。

3、そこであえて「加熱用牡蠣」にフォーカスし、しかも「徹底加熱」というメッセージを込めた。

4、ちゃんと火を通す「徹底加熱」してもおいしい食べ方を公開することで少しでも被害が減るのではないか。

5、一般的に気軽に購入可能な牡蠣は「加熱用かき」と番組でいうところの「沖合いの水っぽい生食用」

6、「徹底加熱」!をとことん推したいので、まずこの加熱すると縮んでしまう「水っぽい生食用」を選択しないよう促す必要があった。

※日本有数の産地で、いろんな事情で牡蠣が売れず困っているのを知った。そこを応援したいという気持ちも正直あった。

7、私はげんさんとやり取りしているので「ちゃんとした生食用」の存在も知っていたが、一般的に気軽に購入できないので「徹底加熱」という一番伝えたいメッセージがぼやけるとして今回は割愛した。

8、また「ちゃんとした生食用」はあまりに流通量が少ないために、ともすると特定の生産者に肩入れすることになるので、明言を避けたというのもある。


「加熱用かき」は「徹底加熱」というメッセージは素晴らしい


たしかにセカウマのような「ちゃんとした生食用」の流通量は少ない。

結局、大人の事情か・・だからといって・・という思いもあるが、まだほとんどが加熱用牡蠣の日本の市場において「徹底加熱」の啓蒙はたしかに重要。さすがNHKといわざるをえない。

1点「加熱用かき」は取扱いが難しいので当注意!

火を通す前は、ウィルスや菌がいるので、調理時は細心の注意を払われたし。保健所は、調理場所も器具もすべて別のもの使うように規定しています。

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出典情報:
ためしてガッテン「安心!激うま!カキ完全調理術」|NHK


ver.2016-02-10