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内容はすべてこちらの記事に集約されております。
⇒『クマモト・オイスターの謎。』
-----
もともと熊本県の地ガキ(その地域だけで獲れる品種)だった「クマモト」。
それがアメリカに渡り、世界で一番有名な牡蠣といわれるまでになりました。
(その経緯はコチラ ←)
現在は日本では生産されなくなり、アメリカのみで生産されているのですが・・・
その「クマモトオイスター」が本場熊本県で50年ぶりに復活!という朗報が。
詳しくは⇒ 読売新聞の記事
記事には牡蠣における偉人のひとり「太田扶桑男」氏も登場します。
とても楽しみです!
早く食べたいですね!
【情報】
・読売新聞社
【バージョン】
2010-09-16改訂
2010-01-06公開
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(C)日本オイスター協会
(▽以下保存用)
「これが50年ぶりに復活したクマモト・オイスター。養殖が始まる今年は、勝負の年です」。
上天草市の県水産研究センター に面した宮津湾の桟橋で、センター養殖研究部長の中野平二さん(51)は、「幻」とも評されるカキを手に、期待で胸を膨らませた。
学名シカメガキ。
米国では「クマモト」の名で知られる。
生ガキを味わえる「オイスターバー」では最高メニューの一つで、7、8センチの小粒な身が数百円する高級ブランドだ。
ルーツは八代海。
終戦間もなく、連合国軍総司令部(GHQ)の政策で、米国にカキの稚貝を輸出するため生産地に宮城県と熊本県が選ばれた。
当時、技術者としてかかわった太田扶桑男(ふさお)さん(92)(熊本市春日)は「粒の大きい宮城産マガキと差別化しようと、小粒な八代海の天然シカメガキに着目した」と振り返る。
1947年、シアトルに初出荷。狙いは当たり人気を集めた。
だが、米国で稚貝生産が可能になり、輸出量が減少、県内での生産は約10年間で途絶えた。
「クマモトはどこで手に入るのか」。
問い合わせがセンターに増え始めたのは数年前のことだ。
日本にもオイスターバーが登場し、クマモトが食通の間で有名になっていた。
県内の海には自生するが、出荷できる品質ではない。
「せっかくの評判がもったいない。養殖できないだろうか」。
2006年度、中野さんらの「復活」に向けた挑戦が始まった。
八代海でカキを採り、人工授精で幼生(ようせい)のふ化まではこぎつけたが、「2週間の壁」が立ちはだかった。
0・3ミリほどの幼生がカキ殻に付着して稚貝となるまでの約2週間、水槽で飼育する。
だが生存率が低く、1回の産卵で生まれた約100万匹は1週間ほどで全滅することもあり、稚貝まで育たない状況が続いた。
シカメガキの養殖に関する資料はほとんどなく、専門家にメールや電話で連絡をとり情報を集めた。
お盆を過ぎ、産卵に適した時期が終わろうとしていた。
失敗すれば来季まで待たなければならず、追い詰められた状況だった。
「水に問題があるんじゃないか?」。
専門家からの指摘で、中野さんは、毎日半分ずつ入れ替えていた水を1日おきに全部替えてみた。
1週間後、顕微鏡で水を調べると元気な幼生が見えた。
「これはいける」。
この年度、1400個の稚貝ができた。
その後もエサの種類や量を変えて研究を重ね、今年度、実用化のめどとなる10万個を超える16万個に達した。
今月中にも、実用化に向けた養殖試験が始まる。
担当する苓北町の水産会社代表・福島晴喜さん(49)は「カキは漁場で味が決まる。クマモトの名に恥じない味に育てたい」と意気込む。
流通経路の開拓や、稚貝をより大きく育てる技術の開発など課題もあるが、中野さんは「熊本を代表する地域ブランドとして、低迷する地元水産業の起爆剤になってほしい」と期待を寄せる。
熊本の母なる海の養分と、関係者の熱意が詰まったその身が全国に出荷されるのは、来年春になるという。
(2010年1月5日 読売新聞)
(△以上保存用)
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もともと熊本県の地ガキ(その地域だけで獲れる品種)だった「クマモト」。
それがアメリカに渡り、世界で一番有名な牡蠣といわれるまでになりました。
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現在は日本では生産されなくなり、アメリカのみで生産されているのですが・・・
その「クマモトオイスター」が本場熊本県で50年ぶりに復活!という朗報が。
詳しくは⇒ 読売新聞の記事
記事には牡蠣における偉人のひとり「太田扶桑男」氏も登場します。
とても楽しみです!
早く食べたいですね!
【情報】
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「これが50年ぶりに復活したクマモト・オイスター。養殖が始まる今年は、勝負の年です」。
上天草市の県水産研究センター に面した宮津湾の桟橋で、センター養殖研究部長の中野平二さん(51)は、「幻」とも評されるカキを手に、期待で胸を膨らませた。
学名シカメガキ。
米国では「クマモト」の名で知られる。
生ガキを味わえる「オイスターバー」では最高メニューの一つで、7、8センチの小粒な身が数百円する高級ブランドだ。
ルーツは八代海。
終戦間もなく、連合国軍総司令部(GHQ)の政策で、米国にカキの稚貝を輸出するため生産地に宮城県と熊本県が選ばれた。
当時、技術者としてかかわった太田扶桑男(ふさお)さん(92)(熊本市春日)は「粒の大きい宮城産マガキと差別化しようと、小粒な八代海の天然シカメガキに着目した」と振り返る。
1947年、シアトルに初出荷。狙いは当たり人気を集めた。
だが、米国で稚貝生産が可能になり、輸出量が減少、県内での生産は約10年間で途絶えた。
「クマモトはどこで手に入るのか」。
問い合わせがセンターに増え始めたのは数年前のことだ。
日本にもオイスターバーが登場し、クマモトが食通の間で有名になっていた。
県内の海には自生するが、出荷できる品質ではない。
「せっかくの評判がもったいない。養殖できないだろうか」。
2006年度、中野さんらの「復活」に向けた挑戦が始まった。
八代海でカキを採り、人工授精で幼生(ようせい)のふ化まではこぎつけたが、「2週間の壁」が立ちはだかった。
0・3ミリほどの幼生がカキ殻に付着して稚貝となるまでの約2週間、水槽で飼育する。
だが生存率が低く、1回の産卵で生まれた約100万匹は1週間ほどで全滅することもあり、稚貝まで育たない状況が続いた。
シカメガキの養殖に関する資料はほとんどなく、専門家にメールや電話で連絡をとり情報を集めた。
お盆を過ぎ、産卵に適した時期が終わろうとしていた。
失敗すれば来季まで待たなければならず、追い詰められた状況だった。
「水に問題があるんじゃないか?」。
専門家からの指摘で、中野さんは、毎日半分ずつ入れ替えていた水を1日おきに全部替えてみた。
1週間後、顕微鏡で水を調べると元気な幼生が見えた。
「これはいける」。
この年度、1400個の稚貝ができた。
その後もエサの種類や量を変えて研究を重ね、今年度、実用化のめどとなる10万個を超える16万個に達した。
今月中にも、実用化に向けた養殖試験が始まる。
担当する苓北町の水産会社代表・福島晴喜さん(49)は「カキは漁場で味が決まる。クマモトの名に恥じない味に育てたい」と意気込む。
流通経路の開拓や、稚貝をより大きく育てる技術の開発など課題もあるが、中野さんは「熊本を代表する地域ブランドとして、低迷する地元水産業の起爆剤になってほしい」と期待を寄せる。
熊本の母なる海の養分と、関係者の熱意が詰まったその身が全国に出荷されるのは、来年春になるという。
(2010年1月5日 読売新聞)
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