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オイスターガーデニング・・・

牡蠣の殻を肥料に使って、ガーデニング(庭造り)をする・・・のではありません。

アメリカの西海岸を中心にはじまった牡蠣の浄化能力を活かした試みのことです。

牡蠣は、人工的に養殖せず、そのまま放っておくと、牡蠣に牡蠣が積み重なって、サンゴ礁のように牡蠣礁を築きます。

牡蠣が海を浄化。

さらには、殻をつくるのに大量の二酸化炭素を消費するので、海中の二酸化炭素濃度が下がり、その海が大気中の二酸化炭素を取り込み、結果としてCo2対策にもなります。

また牡蠣が、濾過した後、すべてを消化せずにゲル状カタマリを吐き出すのですが、それが魚たちにとって最高のエサとなり、魚をはじめとした海の生物が集まるようになる。

その小さな生態系が、ダイバーにも人気。

この牡蠣礁を人工的に創るのがオイスターガーデニングの基本です。

西海岸ではじまったムーブメントは東海岸にも伝わり、いまでは海岸沿いに多数の牡蠣礁が誕生しております。

オイスターキャッチャーと呼ばれるミヤコドリや飛来していると、そこには牡蠣礁の育成が成功しているという証だそうです。

ちなみにこの鳥は、牡蠣を中心としたニ枚貝を食べるので、オイスターキャッチャーと呼ばれております。

地表に出てしまった牡蠣は腐食しても、海が洗い流してくれないので、悪臭の原因となるのですが、このオイスターキャッチャーが鋭いくちばしで殻を壊し食べてくれることでその問題を解決してくれます。

生態系は本当によくできてますね。

海もキレイになり、生態系を育み、ダイビングスポットになる。

オイスターガーデニング。

素晴らしい試みです。


【Ver.】
2012-12-31改訂
2010-07-28改訂
2009-12-29公開