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デル主催CGコンテスト「CGごはん」で「牡蠣のCG」が最優秀賞を受賞! しかもプロフェッショナル部門で

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舞台裏・・?!
情報提供:
KAZ_SAさん


2020-06-11 2020.06.10 WED デル主催CGコンテスト「CGごはん」結果発表!優秀賞&審査員講評コメント一挙公開 デル株式会社主催、CGWORLD企画・運営の3DCGコンテスト「CGごはん」が開催された。タイトルの通りコンテストのテーマは、3DCGで作る「美味しいごはん」。「美味しそう」な「食べもの」が主題として表現されていれば、一品モノの料理や定食などのワンプレート、さらには食のある風景といったものでも応募可の本コンテスト。プロアマ問わず多くの作品が集まった。審査員には「食のエキスパート」と「CGのエキスパート」の2チームが参加し、「3DCG作品としての技術点」と「美味しそうかどうか」の2軸で評価した。 今回、応募作品総数はプロ部門が36作品、学生部門が98作品。厳正なる採点の結果、各部門で優秀賞を勝ちとった12名、そして惜しくも優秀賞は逃したが優秀な結果を残した14名の作品を一挙に紹介する。 ※講評コメントは全て原文ママ ■主催者 デル株式会社 https://www.dell.com/ja-jp ハイエンドモバイルワークステーションがあれば在宅でも・出先でも3DCGクリエイティブ作業が可能。レンダリングを最速で終わらせて、美味しい食事の時間にしましょう。 作品応募条件・審査方法について 01:食欲を刺激する表現が実現できているか 02:3DCG技術を駆使した作品であるかどうか ※食事であれば和洋中を問わない 作品審査はCGWORLD連載陣など「CGのエキスパート」及び、「食に携わるエキスパート」の計11名によって行われた。審査員はいずれもプロ部門・学生部門それぞれ、全作品の中からお気に入りの作品を選び、持ち点20の中から配点する。合計得点の高い作品から表彰。 ■プロフェッショナル部門 クリエイティブ企業に勤務する方、フリーランスの方。 ■学生部門 高校生から専門学校生、大学、大学院生など教育機関在学中の方を対象。 通学中でなくても、クリエイティブ分野における就業経験のない方。 ■注意点 二次創作ではなく、応募者自身のオリジナル作品に限ります。模写作品はNGとします。過去にコンテストなどで入賞した作品および、他のコンテストに応募中の作品は応募できません。応募作品は、応募者が権利を有しており商用化されていないことが条件です。 CGごはん公式サイト 学生部門・最優秀賞~3位 審査員プロフィール・総評 プロ部門・最優秀賞:『潮の香り』 獲得点数:45点 天野靖子さん 趣味で食べ物のCGをよく作っております。 Twitter ●作品解説 ただただ、願望を詰め込みました。 制作中いろいろな牡蠣の写真を見て参考にしていたのですが、 ずっと牡蠣が食べたくてつらかったです。 ●使用ツール Cinema 4D,Octane Render,Photoshop プロ部門・最優秀賞「Dell Precision 5550」をプレゼント! Dell Precision 5550 提供元:デル株式会社 最高の携帯性、性能、画面世界で最も小型で薄型の15インチモバイルワークステーション。最新のインテル® Core™およびインテル® Xeon®プロセッサー、NVIDIA®グラフィックス、Dell Optimizer for Precisionを搭載しています。 ●審査員コメント 抜粋 【株式会社hue/大手仁志(代表取締役、フォトグラファー、シズルディレクター)】 すごく牡蠣に対しての愛情を感じます!そして表現も素晴らしいです。しかし......愛するあまりにでしょうか、欲張りな構成になってしまったところが残念です。焼きたても見せたい!生の状態も見せたい!そう思われて作られたと思うのですが、結果、両方が喧嘩をしてしまい、両方伝わらない残念な結果のように思えました。思い切ってどちらかだけにしたら、すごく良い作品になりそうです。是非お試しください! 【発酵食スペシャリスト koko.milkcafe.to/yasuyo(ナチュラルフードコーディネーター)】 牡蠣のツヤや膨らみ、そして網、煙、炎や食卓の木の風合いまでリアルに繊細に描かれていてまるで写真のようです。生牡蠣と焼き牡蠣、どちらも頬張りたくなるくらい美味しそうです。 【株式会社エブリー /菅原千遥(執行役員、DELISH KITCHEN カンパニー長)】 焼かれた牡蠣のプリッと感と、焼かれていない牡蠣の差分でリアルさが演出されていて、素晴らしいです。焼かれた牡蠣にかかっているお醤油の香りが、ふんわりと香ってきそうなシーンを選んで表現しているのも良いと思いました。 【StealthWorks. /米岡 馨(代表取締役)】 ぱっと見のリアリティでは群を抜いていた。ボケのポスト処理もいいし湯気のエフェクトのひと手間も効いている。牡蠣の透明感も良く出ているし、焼き牡蠣の白濁した感じも生のものと対比が出来ている。自分も牡蠣は好きなので、牡蠣小屋に行きたくなるようなドストライクな作品だった。 【トランジスタ・スタジオ/秋元純一(CGディレクター・取締役副社長)】 非常にバランスの取れた作品だと感じた。場所は、海にほど近い牡蠣小屋だろうか。観光で訪れて、生も焼きもどっちも食べたいという欲求と、待ちきれなさを持ち合わせていて、正に垂涎の1枚。それに伴う氷と炎の対比も面白い。テクスチャは、十分にシズルを感じる仕上がりになっており、食材が持っている艶も表現出来ていると思う。対比をした為の弊害かもしれないが、レイアウトがどっちつかずになってしまっているのが非常に惜しい。 【デジタルアーティスト/朝倉 涼】 ぷりぷりの牡蠣を炭火でじっくりと焼いた感じや、これを肴にお酒を飲んだら最高だろうな!というシズル感に溢れた作品だと思いました!焼く前の牡蠣もとても新鮮そうで、焼き上がりを待っているときのワクワク感まで伝わってきそうで非常に良い作品でした! 【株式会社MAPPA/CGI部】 焼牡蠣のプリっとした感じと、生牡蠣の氷で身が締まった感じがリアルで良い。居酒屋にいるかのような臨場感がある。焼いてる時の音まで聞こえてきそうな......もう見た瞬間堪らない!となりました。 【株式会社INEI/富安健一郎(コンセプトアーティスト・代表取締役)】 美味しそうな牡蠣というだけでなく、どういう状況で食べているのか、この視点の人が今どう思っているのかまで伝わってきて、「うまそ~!」と思わず口に出してしまうような作品です。一枚の絵の中に沢山の質感を入れている点も絵作りの観点から評価できます。ライティング、金網、陶器、ガラスの質感も牡蠣と同じレベルで追求できるとさらに素晴らしい作品になりそうです。 【株式会社ボーンデジタル/尾形美幸(CGWORLD編集者・ライター)】 パッと見た瞬間「コントラストが素晴らしい」と思いました。配色はもちろん、焼く前と焼いた後の牡蛎のコントラスト、炎と氷による温度のコントラストなど、複数のコントラストが1枚の画の中に凝縮されているため、画が引き締まっており、想像力をかき立てる構成になっています。私も牡蛎を食べたくなりました。欲を言うと、炎の近くに配置してある氷が溶けかけていたり、雫が付いていたりすれば、さらにヒンヤリ感が出ると思います。 【株式会社ボーンデジタル/沼倉有人(CGWORLD編集長)】 普段から食べ物のCG表現を追求されているだけあって、クオリティが高いと思います。今回の応募作の中でも独創性のある、牡蠣焼きが斬新なことにも好感を抱きました。 プロ部門・第2位(優秀賞):『納豆ご飯』 獲得点数:31点 仲條駿輔(株式会社モデリングブロス) 見る人の心を魅了する作品づくりをめざして精進しております。 www.artstation.com/nakajo ●作品解説 朝、食卓で食べる納豆ご飯を意識して作りました。納豆の光沢感、粘りの微妙な透けている感じをこだわりました。 ●使用ツール Maya,Zbrush,SubstanceDesigner,SubstancePainter,Photoshop ●審査員コメント 抜粋 【株式会社hue/大手仁志(代表取締役、フォトグラファー、シズルディレクター)】 圧倒的においしさを感じました!納豆の質感、ネギの質感、ごはんの質感、すべておいしそうです。差し色となる黄身をレイアウトしたのもすごく効いています。ライティングもあえて強めにしているのでしょうか?斜度の部分が全体の絵作りに大きく影響しています。小道具なども配置せず、納豆ご飯のみで勝負しているところも伝わりやすい要素かと思います。とにかくバランスの良いシズル感のある素敵なビジュアルです。 【発酵食スペシャリスト koko.milkcafe.to/yasuyo(ナチュラルフードコーディネーター)】 とにかくリアルで美味しそうです。ほんのりと温かいごはんにたっぷりのせられた納豆、そして葱、卵、見てるだけで幸せになります。納豆と納豆の隙間のねばりがとても鮮明でリアル。シンプルにこの納豆ごはんだけで心身ともに満足できそうです。 【 西麻布「cocktailante OBORO」owner/山川俊太(cocktail & food creator)】 アップにしてこの精密なクオリティが圧巻!! 精密にお米や納豆を作り込んでいるのにも関わらず、ちゃんと"生感"があり、圧倒的な技術的作り込みを見る側に押し付ける事なく"単純に美味しそう"と感じる所まで昇華出来ていると思います!! 【株式会社エブリー /菅原千遥(執行役員、DELISH KITCHEN カンパニー長)】 お米がリゾットのように見えてしまうのが残念な点ですが、冷たい納豆が温かいごはんの上にのることで出る湯気と香りがきれいに表現されています。卵黄とネギの色味とライティングがあたっているような表現でシズル感を出せているのも素晴らしいと思ったポイントです。 【株式会社MAPPA/CGI部】 納豆の泡とつや、卵の黄身が白身に包まれていたり、ネギも厚みや大きさが違っていたりとリアル表現のこだわりを感じました。特に納豆の泡の表現が素晴らしく、どうやって作ったのか気になります。日本の朝ですね。 【株式会社INEI/富安健一郎(コンセプトアーティスト・代表取締役)】 あえて難しい質感と題材にチャレンジしていてとても好感がもてます。ネギと卵のスケール感、ネギの質感、朝ごはんのドラマがあるとさらに美味しそうに見えそうです。 【株式会社ボーンデジタル/尾形美幸(CGWORLD編集者・ライター)】 「CGごはん」という本コンテストのテーマを、これ以上ないくらい、真っ直ぐに表現した美しい作品です。柔らかな早朝の自然光を受け(ちゃんと逆光)、燦然と輝く納豆ごはん(卵付き)。納豆の粘り気はもちろん、自然な盛り付けも素晴らしいです。欲を言うと、手前のご飯粒が全体的にクタッとして見えるので、もう少しシャンとしたご飯粒も混ぜてあげると、炊きたて感や、さらなるシズル感が出るように思います。 プロ部門・第3位(優秀賞):『昼下がり』 獲得点数:24点 菊池摩耶さん(株式会社スパイス) CGデザイナーとして都内の会社に勤務しています。 普段は自主製作の時間が取れず、コンテストに参加するのは今回が初めてですが、作品制作の中でいろいろな課題を発見したので、これからもリアルなCG表現を目指して精進したいと思います。 ●作品解説 シュウマイの皮の蒸されてしっとりした質感や餡を包み込む柔らかさ、光の透ける感じが上手く出せたかと思います。 蒸篭の周りに醤油皿や箸を置いて、食べる瞬間を想像し、美味しそう!と思ってもらえるような構図にしました。 ●使用ツール AutodeskMaya,blender,Photoshop,AfterEffects ●審査員コメント 抜粋 【株式会社hue/大手仁志(代表取締役、フォトグラファー、シズルディレクター)】 焼売のシズル感が出ていると思います。皮の表現は難しいテーマかと思いますが、それなりに表現できているのではないでしょうか?全体の構成から言うと、もっと焼売の蒸篭に寄った構成でもよかったかもしれません。小道具として脇役を務める小皿や湯呑茶椀が見えすぎるような気がします。背景のフォーカスをぼかして焼売シズルに集中できるようにしても良かったかと思います。 【発酵食スペシャリスト koko.milkcafe.to/yasuyo(ナチュラルフードコーディネーター)】 蒸篭を開けた瞬間に広がる湯気としゅうまいの香りが空腹を加速させ、思わずビールまで妄想してしまいます。とても美味しそうです。 【 西麻布「cocktailante OBORO」owner/山川俊太(cocktail & food creator)】 とても美味しそうに出来ているのですが、良く見ると少しCGで作った"不気味感"が出ています。 お肉の作り込みを精緻にするのと、全体の色調を少し暖色の方へ調整すると良いかなと思います。 【株式会社エブリー /菅原千遥(執行役員、DELISH KITCHEN カンパニー長)】 中華料理的な色の表現が良いと感じました。また、シュウマイの香りが想像できるのも良かったです。シュウマイの下の葉っぱは蒸されてもっとしんなりしていると思うので、より細部まで想像して制作できたらなおよかったのかなと思いました。 【StealthWorks. /米岡 馨(代表取締役)】 非常に丁寧に作られている印象でリアリティを感じる。湯気のシズル感もあるし、皮の透明感も良く出来ている。しいて言えばシュウマイの餡を包む油分の層のハイライト感が欲しい。そうすればよりジューシーに見えるのではないだろうか。 【デジタルアーティスト/朝倉 涼】 蒸されたシュウマイ・蒸し器の感じや各食器の感じ、お醤油の色味等、どれをとってもバランス良く仕上がってると思いました!ライティング感だけやや惜しい感じがしたので、もう少しライトの調整をしてあげるとグッと良くなると思います。 【株式会社MAPPA/CGI部】 ぱっと見て直感的に主役に目がいく配置と、美味しそうに見えるシューマイに惹かれました。 【株式会社INEI/富安健一郎(コンセプトアーティスト・代表取締役)】 題材がとても良いですね。それぞれに違う質感にチャレンジしていますが、一つの質感が均一になってしまっています。一個一個の焼売、レタス、お皿にそれぞれ違った表情がもっとあるとさらに魅力のある絵になりますね。 【株式会社ボーンデジタル/尾形美幸(CGWORLD編集者・ライター)】 パッと見た瞬間「箸置き&箸が小さい......かも?」と思いました。ただ、箸の先しか映っていないので、そんな気がするだけかもしれません。とても品のある配色で、美しいなと感じました。シュウマイの表情がどれも似ているので、光源に近いシュウマイほど皮の「ツヤ」「テカリ」を強調し、光源から遠いシュウマイほど餡の陰影を強調すると、さらに存在感が増すように思います。 【株式会社ボーンデジタル/沼倉有人(CGWORLD編集長)】 シュウマイが美味しそうです。ただ、醤油&お茶の液体表現に硬さを感じてしまいました。