‪‪ img_eb5977707dfe9a4be7c88703429d9d3d891320
表彰状を手にする代表の荒牧軍治さん=佐賀市のさが水ものがたり館

  生物多様性の保全などに尽力する個人や団体を表彰する「生物多様性アクション大賞」で、佐賀市のNPO法人「嘉瀬川交流軸」が審査委員賞に選ばれた。カキが積み重なって・・
続きを読む

出典情報:
佐賀新聞ニュース

2018-12-30  生物多様性の保全などに尽力する個人や団体を表彰する「生物多様性アクション大賞」で、佐賀市のNPO法人「嘉瀬川交流軸」が審査委員賞に選ばれた。カキが積み重なってできる「カキ礁」を嘉瀬川沿いの繁殖した竹を使い復活させる取り組みが評価された。  有明海のカキ礁は、ノリ養殖の発展とともに壊されてきたが、海水中の酸素濃度が極端に低くなる「貧酸素水塊」に対してカキ礁が効果的という。同NPOは3年前から、洪水抑止のために植えられ繁殖した竹を伐採、海に立ててカキ礁の復活を目指してきた。  活動には親子連れなど市民も参加する。同NPO事務局の竹下泰彦さん(66)は「環境問題の解決は市民が参加しないとうまくいかない。楽しみながら(環境への)関心が高まれば」と話す。理事の荒牧軍治さん(75)は「次世代に残る“明るくおいしい有明海”を目指したい」と有明海の再生にさらなる意欲を見せた。  同大賞は、国連が定めた「生物多様性の10年」の普及啓発活動の一環として始まり、ことしで6回目。今回は全国から100件の応募があり、12月上旬に東京で最終審査があった。