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酒蠣祭、今秋、2017年9月16日夕刻

瀬戸内海沿岸部において坂越湾は牡蠣が生食できる希少な海域のひとつである。それが京都のおかげ、ともすれば1300年前のたったひとりの男のおかげだとしたら・・!?

「月の桂」そして蔵主 第14代増田徳兵衛氏をお招きし、1300年の時空を超えたミステリー「京都と牡蠣の物語」を紐解きつつ、牡蠣の人渾身の牡蠣のフルコースをお贈りする。

楔には2つの意味がある。ひとつは「割る」そしてもうひとつは「繋ぐ」1300年前に穿たれた楔が刻を超え、この酒蠣祭にていまひとつに成る。

兵庫県は赤穂にある坂越湾。瀬戸内海沿岸部では珍しく牡蠣を生食できる。それはこの湾だけ埋め立ても開発もされず汚染されていないからだ。が、なぜそのまま遺されたのか?

「湾の真ん中に人が入ってはいけない神社の島があるから」みな口々にそう語る。そこには「やすらい」と呼ばれる井戸があるそうだ。そしてどうやらそれは墓だという。

その島から陸に上がると一本の参道が山に向けて伸びている。その参道を登りきった先に大避(おおさけ)神社が現れる。

京都は映画村の近くに「太秦」…ふとまき?これで「ウズマサ」と読む…という町があり、そこに大酒神社があり、そこには「いさらい」という井戸がある。

神社といえば、月の桂のお膝元である伏見には、全国数万社の稲荷神社の総本山である「伏見稲荷神社」がある。

そもそも京都という街ができたのは平安時代、そう1300年前にさかのぼる。素晴らしい碁盤の目の街には現代でも参考にしうる様々な都市構造や設計技術が施されている。

実はこのすべてはひとりの男によって企画され成されたもの、いまでいうところのプロデュースされたものだとしたら、皆さんどうだろう

そう坂越湾を汚染から護ったとされる墓の主であり、日本初の寺社を建立、いまではそれぞれ数万社となった稲荷、そして八幡を創設。そもそもの発信基地となる平安京(京都)までつくったとされているのである。

そんな男がなぜ坂越湾に眠るのか、それは能楽の祖「観阿弥・世阿弥」によって一部語られている。何をかくそうこの能楽も、この男が成したといわれており、この観阿弥や世阿弥もその末裔であると自らが語っているのである。

その男の名は「秦河勝(はたのかわかつ)」かの聖徳太子の参謀として活躍したとされている。

墓が汚染から湾を護り、寺社仏閣は様々な厄災から人々を護った。

そんなことが可能なのだろうか。少なくともあの汚染のひどい瀬戸内海沿岸部において牡蠣の生食を可能にしているのは紛れもない事実なのだ。

なぜそんな不可能を可能にする楔と成りえたのか?それはそれで現代、そしてこれからの人類の在り方を問うべき価値ある研究課題であろう。

だが、本日は、1300年、様々なカタチで穿たれた楔が、いまそのすべてをひとつに繋ぐ楔として蘇る。この一献、この一粒のいかに素晴らしきことよ。

けして「秦氏」ひとりの偉業ではなかろう。その秦氏を祖としここに至るまでのすべての先人に感謝し、その素晴らしい一献一粒を捧ぐ。それが酒蠣祭の本懐である。

この祭りを以て京都、月の桂、そして牡蠣のますますの「弥栄(いやさか)」を祈願したい。

※安全でおいしい牡蠣をつくるためには海洋環境は最重要条件。カキペディアは、セカウマ=世界一うまい牡蠣を創ろう!プロジェクトの一環として、海洋環境保護や改善などを実現しうる「楔型」環境デザインの研究開発を支援しております。このイベントもその取り組みのひとつです。ご賛同ご参加ご協賛、心より感謝いたします。

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日時:平成29年9月16日18時~
内容:月の桂および牡蠣のフルコース(お飲み物代込)

座数:55席
場所:都内某所(参加者に別途通知)
座料:15555縁(税込¥16000)

ご興味ある方はカキペディア編集部まで!

【御協賛御礼】
A|牟田史仁、山田唯、焼肉にくがとう、菅谷雄一、佐々木卓、高梨彰人
B|富井孝喜、出口範嗣、田之岡直美、西濱徹、西濱美香子、ツチダカズミ、ひらのゆきこ、おざわひろし、Kana Igarashi、金子豊、川崎寿博、サトウリョウタ、舛岡直彦、中西麻衣子、コバヤシシュウ、Yuko Kizawa、けいとう、小川こず恵先生、緒方健一、美月藤夜、Taeko Suzuki、神村栄二、大倉照結、伝統の橋がかり、ワタナベサトミ、秋山亜祐、CampFireクラウドファンディング

◆牡蠣生産者:鎌島典子(セカウマ認定かき開発者)
◆牡蠣あけ師:Braganza知子、髙橋博士、山田唯、高梨彰人

発起人:サトウゲン(牡蠣の人)
後見人:中村暁(アーカイブスジャパン)

2017-06-09