via. Braganza Tomoko
2017-09-09:916酒蠣祭に間に合うかもしれません!(続報:残念ながら間に合わず!)
氷が誕生し、氷の上に載せて提供されるようになった。
そのため、それ以降、皿自体のデザインは氷を載せる機能性に特化されるようになり(氷の上は牡蠣が転がらないため)、オイスタープレート自体の需要が減っていってしまった。
ただし、いまでも食通の方は(おいしい牡蠣だけ!)わざわざ氷の上から下ろし、常温に戻してから食べる。なので、一部のお店ではオイスタープレートで供されることもある(欧米)
僕は「セカウマ(世界一うまい)なクオリティの牡蠣」に限っては、様々な温度帯で食べて、その味わいの違いを楽しんで欲しいと思っている。つまりはそれに適したオイスタープレートを必要としている。
日本は岩牡蠣(日本固有種)、特に夏場の産卵期で一番太っている岩牡蠣の市場価値が一番高く、大きくて太っている牡蠣が尊ばれてきた。
大きくて太った牡蠣は、剥き身というプロダクトも可能だ。ゆえに市場ではコンビニエント(使いやすい)な剥き身が主流となっていった。
また殻付きは、岩牡蠣がお寿司屋さんで供される程度に留まるようになる。大きい牡蠣はそれ単体、ひとつで充分なため、牡蠣が転がらないようにたくさん並べるお皿自体が無用の長物、まったく必要ない存在だった。
結果として一枚も焼かれることがなかったのである。
▼さて、ここからは牡蠣の歴史に詳しいライター ブラガンザ知子さんの記事から抜粋したい▼
世界中にたーーーーくさんある、素敵なオイスタープレートたち!
見始めてたら止まらなくなります。画像はネットでたくさん探せますし、海外では分厚い本が何冊も出版されています。デザインやフォルムなど様々で、アンティークで高価なものもあり、コレクターも沢山存在します。
そんな欧米では人気のオイスタープレートですが、この度『日本初オイスタープレートプロジェクト(仮)』始動に伴い記事を書いてみました♪
まずはその歴史から!もともと牡蠣は労働者の栄養源として食べられていた生牡蠣。
19世紀頃のビクトリア王朝の時代には、オイスターバー、通り沿いのレストランなど、色々な場所で牡蠣が食べられるようになり、この頃には国家長官、君主など、社会的エリートな人達も牡蠣を楽しむようになりました。
生牡蠣を楽しむ機会が増え、その消費と共にオイスター(殻付き生牡蠣)の提供に適したフォルムの陶器製の豪華なオイスタープレートが誕生していったそうです。
※ビクトリア王朝時代のオイスタープレート
ミントン、ウェッジウッド、ティファニーのような、有名な陶器メーカーもオイスタープレートを製作しています。
また第19代アメリカ合衆国大統領のラザフォードB.ヘイズが晩餐会で使用したオイスタープレートは、とても話題になりました。
有名デザイナーと有名食器メーカーで製作したリモージュ磁器のプレートは牡蠣を載せる窪みが5つあり、この形が七面鳥に似ていることからターキープレートとも呼ばれ(オイスタープレートなのに・笑)人気の形となりました。
※ラザフォードB.ヘイズ大統領が晩餐会で使用したオイスタープレート
出典:Philadelphia Museum of Art Designed by Theodore Russell Davis, American, 1840 - 1894. Made by Haviland & Co., Limoges, France, 1842 - present.
他に牡蠣を載せる窪みが6個で真ん中にソースなど入れられる形や、貝・海藻・ヒトデ等、海の生き物が描かれているオイスタープレートも人気で、このような一流有名ブランドが作ったオイスタープレートは一般用にたくさんのコピーが作られリーズナブルに手に入るものも出てきました。
事実、先日ヨーロッパに骨董品の買い付けにいった友人も陶器のオイスタープレートが2ドル位から手に入ると言ってました。5個や6個用だけではなく、1ダースや2ダース用、オーブンや食洗器に対応できるものもあり実用的にはこちらが便利かもしれないですね。
※ミントンのオイスタープレート
ミントンやティファニーのアンティークのオイスタープレートは、100ドル位から上は数千ドルで売られています。 また、コレクターにはビクトリア王朝時代のものが特に人気があり、その価格は高くまた変動も大きいようです。
芸術的価値も高く、壁に掛けて飾れるよう重さを軽くしたものや、形や絵柄などのデザインも様々なので集めるのは楽しそう。コレクターがたくさん存在するわけですね。
※ミントンのオイスタースタンド
※ティファニーのオイスタープレート
これは素敵なアイデア!!!牡蠣は亜鉛たっぷりで、滋養強壮にとても効果が期待できる食材という事から、海外ではウエディングギフトとしても人気があるようです。
新婚の二人にオイスタープレートをプレゼントするなんて、なんて洒落てるのでしょうか!このティファニーのピンクのオイスタープレートなんてプレゼントに最適。二人でたくさん牡蠣を食べて貰いたいものです。
※ウェッジウッド|マジョリカ焼きのオイスタープレート
殻付き生牡蠣を楽しむ人たちが増えてきた日本。さて、日本人の創るオイスタープレートはどんなものになるのでしょうか? 日本のフォルムやデザインが人気になって100年後にはアンティークとして世界中のコレクターに愛される作品になるかもしれません。
その最初の1枚になるかもしれないオイスタープレートの作成現場の見学に今週末に行ってきます! 今から楽しみでしかたないです。(2017-08-04)
こちらの日本お初の牡蠣皿、気になった方は編集部かお近くの牡蠣あけ師まで
そもそもお初ですしね。欧米ではアンティークとして市場が確立してるし、普通に価値出ますよね。僕もさりげなくキープ予定。。あくまで実用としてですよw
2017-08-13
via. Braganza Tomoko
NEWS
2017-12-15:日本人陶芸家初のオイスタープレートがついに誕生、そしてお披露目!12月16日および12月17日の各イベント内にて2017-09-09:916酒蠣祭に間に合うかもしれません!(続報:残念ながら間に合わず!)
欧米では収集家もいるくらいメジャーなオイスタープレートだが、サイズもカタチもまちまちで殻付き生牡蠣(オイスター)をスタイリッシュにたべる文化がつい最近まで乏しかった日本には、そもそも牡蠣専用の皿という概念がなく、そういった牡蠣専用のオイスタープレートは造られたことがない。京都の清水焼の名匠 伊藤南山氏がその製作に挑む。
(2017-07-28|オイスターニュース)
謎1:なぜそもそもアンティーク(骨董品)なのか?
氷が誕生し、氷の上に載せて提供されるようになった。
そのため、それ以降、皿自体のデザインは氷を載せる機能性に特化されるようになり(氷の上は牡蠣が転がらないため)、オイスタープレート自体の需要が減っていってしまった。
ただし、いまでも食通の方は(おいしい牡蠣だけ!)わざわざ氷の上から下ろし、常温に戻してから食べる。なので、一部のお店ではオイスタープレートで供されることもある(欧米)
僕は「セカウマ(世界一うまい)なクオリティの牡蠣」に限っては、様々な温度帯で食べて、その味わいの違いを楽しんで欲しいと思っている。つまりはそれに適したオイスタープレートを必要としている。
謎2:日本ではなぜ牡蠣専用の皿がつくられなかったのか?
日本は岩牡蠣(日本固有種)、特に夏場の産卵期で一番太っている岩牡蠣の市場価値が一番高く、大きくて太っている牡蠣が尊ばれてきた。
大きくて太った牡蠣は、剥き身というプロダクトも可能だ。ゆえに市場ではコンビニエント(使いやすい)な剥き身が主流となっていった。
また殻付きは、岩牡蠣がお寿司屋さんで供される程度に留まるようになる。大きい牡蠣はそれ単体、ひとつで充分なため、牡蠣が転がらないようにたくさん並べるお皿自体が無用の長物、まったく必要ない存在だった。
結果として一枚も焼かれることがなかったのである。
▼さて、ここからは牡蠣の歴史に詳しいライター ブラガンザ知子さんの記事から抜粋したい▼
世界中にたーーーーくさんある、素敵なオイスタープレートたち!
見始めてたら止まらなくなります。画像はネットでたくさん探せますし、海外では分厚い本が何冊も出版されています。デザインやフォルムなど様々で、アンティークで高価なものもあり、コレクターも沢山存在します。
そんな欧米では人気のオイスタープレートですが、この度『日本初オイスタープレートプロジェクト(仮)』始動に伴い記事を書いてみました♪
労働階級の栄養源から貴族の食べ物へ!
まずはその歴史から!もともと牡蠣は労働者の栄養源として食べられていた生牡蠣。
19世紀頃のビクトリア王朝の時代には、オイスターバー、通り沿いのレストランなど、色々な場所で牡蠣が食べられるようになり、この頃には国家長官、君主など、社会的エリートな人達も牡蠣を楽しむようになりました。
生牡蠣を楽しむ機会が増え、その消費と共にオイスター(殻付き生牡蠣)の提供に適したフォルムの陶器製の豪華なオイスタープレートが誕生していったそうです。
有名陶器メーカーも殻付き生牡蠣の為のプレートを製作、人気のフォルムに!
※ビクトリア王朝時代のオイスタープレート
ミントン、ウェッジウッド、ティファニーのような、有名な陶器メーカーもオイスタープレートを製作しています。
また第19代アメリカ合衆国大統領のラザフォードB.ヘイズが晩餐会で使用したオイスタープレートは、とても話題になりました。
有名デザイナーと有名食器メーカーで製作したリモージュ磁器のプレートは牡蠣を載せる窪みが5つあり、この形が七面鳥に似ていることからターキープレートとも呼ばれ(オイスタープレートなのに・笑)人気の形となりました。
※ラザフォードB.ヘイズ大統領が晩餐会で使用したオイスタープレート
出典:Philadelphia Museum of Art Designed by Theodore Russell Davis, American, 1840 - 1894. Made by Haviland & Co., Limoges, France, 1842 - present.
他に牡蠣を載せる窪みが6個で真ん中にソースなど入れられる形や、貝・海藻・ヒトデ等、海の生き物が描かれているオイスタープレートも人気で、このような一流有名ブランドが作ったオイスタープレートは一般用にたくさんのコピーが作られリーズナブルに手に入るものも出てきました。
事実、先日ヨーロッパに骨董品の買い付けにいった友人も陶器のオイスタープレートが2ドル位から手に入ると言ってました。5個や6個用だけではなく、1ダースや2ダース用、オーブンや食洗器に対応できるものもあり実用的にはこちらが便利かもしれないですね。
※ミントンのオイスタープレート
ミントンやティファニーのアンティークのオイスタープレートは、100ドル位から上は数千ドルで売られています。 また、コレクターにはビクトリア王朝時代のものが特に人気があり、その価格は高くまた変動も大きいようです。
芸術的価値も高く、壁に掛けて飾れるよう重さを軽くしたものや、形や絵柄などのデザインも様々なので集めるのは楽しそう。コレクターがたくさん存在するわけですね。
※ミントンのオイスタースタンド
海外ではウエディングギフトとしても喜ばれています!
※ティファニーのオイスタープレート
これは素敵なアイデア!!!牡蠣は亜鉛たっぷりで、滋養強壮にとても効果が期待できる食材という事から、海外ではウエディングギフトとしても人気があるようです。
新婚の二人にオイスタープレートをプレゼントするなんて、なんて洒落てるのでしょうか!このティファニーのピンクのオイスタープレートなんてプレゼントに最適。二人でたくさん牡蠣を食べて貰いたいものです。
※ウェッジウッド|マジョリカ焼きのオイスタープレート
日本製オイスタープレートは?
日本では、オイスターバーのようなスタイルで頂く歴史がまだ浅くまだ15年弱ぐらいだそうです(2017年現在)それ以前も、割烹やお寿司屋さんで殻付き生牡蠣頂ける機会もありましたが、主にカキフライや牡蠣鍋など剥き身が主流だったと思います。殻付き生牡蠣を楽しむ人たちが増えてきた日本。さて、日本人の創るオイスタープレートはどんなものになるのでしょうか? 日本のフォルムやデザインが人気になって100年後にはアンティークとして世界中のコレクターに愛される作品になるかもしれません。
その最初の1枚になるかもしれないオイスタープレートの作成現場の見学に今週末に行ってきます! 今から楽しみでしかたないです。(2017-08-04)
こんな巨大な変わり種も!
本文:ブラガンザ知子
原文はコチラ▼
For the Love of Oysters
オイスタープレートの歴史と日本製オイスタープレート
こちらの日本お初の牡蠣皿、気になった方は編集部かお近くの牡蠣あけ師まで
欧米では収集家もいるくらいメジャーなオイスタープレートだが、サイズもカタチもまちまちで殻付き生牡蠣(オイスター)をスタイリッシュにたべる文化がつい最近まで乏しかった日本には、そもそも牡蠣専用の皿という概念がなく、そういった牡蠣専用のオイスタープレートは造られたことがない。京都の清水焼の名匠 伊藤南山氏がその製作に挑む。
(2017-07-28|オイスターニュース)
そもそもお初ですしね。欧米ではアンティークとして市場が確立してるし、普通に価値出ますよね。僕もさりげなくキープ予定。。あくまで実用としてですよw
2017-08-13