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6、牡蠣あけ師 白迫稔浩

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沖縄の牡蠣人気にいち早く眼をつけ、さらには、沖縄在来の牡蠣の養殖にいたるまでの壮大なビジョンを持って牡蠣界に飛び込んできた男。

いや、ともすれば、この男がいまの沖縄のオイスターブームに火をつけたといっても過言ではないかもしれない。

僕の学校の門戸を叩いてくれ、誰よりもそのコンセプトである「安全・おいしい・たのしい」を沖縄で実践し、上のように数々のメディアで取り上げられるまで活躍し…

ついには、沖縄牡蠣養殖「OKIスタープロジェクト」の中心人物として念願をかなえるまでに至っている。

僕はこの記事のタイトルに「沖縄の牡蠣が日本の未来を創るかもしれない」と銘打った。

実は実際に、白迫さんのように沖縄から牡蠣を志し、本当に日本どころか世界の牡蠣養殖を変えてしまった日本人が過去にいたのだ。少しその話に触れたい。

7、世界の牡蠣の父 宮城新昌も沖縄出身

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料理の鉄人という番組を憶えているだろうか。奇しくも同じフジテレビ。

そこで「おいしゅうございます」のフレーズとともに、料理記者歴○○年、審査員を長年つとめていた岸朝子さん。そのお父さまが、世界の牡蠣の父と呼ばれる宮城新昌氏、その人なのである。

宮城氏は沖縄出身。たまたま別件で北米に渡っていた際に、その牡蠣養殖ビジネスの可能性に目をつけた。目をつけただけでなく、新たな養殖方法(大量生産する方法。いまでも日本では主流。欧米ではひとつ前の世代の養殖法)を開発し、日本、そして世界に拡めた。まさに世界の牡蠣の父。

岸朝子さんも、若いときには父を手伝って牡蠣養殖をしていたという。「日本の牡蠣の未来のため」と、かき日本一決定戦の審査委員長も引き受けてくださり、それ以降もなにかにつけて応援してくださっていた。

その かき日本一決定戦が、前述の梅津氏を牡蠣にのめり込ませるキッカケとなり、それを特集して、一躍全国区にしてくれたのもフジテレビ。そのニュースがなかったたら、町おこしになるほど優勝した牡蠣が売れることもなかったし、その隣町の潜水士である梅津氏も発奮することはなかったかもしれない。

そんなかき日本一決定戦の模様の全国ネットニュース映像はこちら↓


そうそれが「ブランド」のチカラであり価値のひとつなのだ。上田氏がこの番組の中でもブランドの必要性について取り上げている。次はそれについて語りたい。

8、ブランドのチカラ

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ヴィトンを例に挙げていたが、結局、ヒトは「ブランド」に左右されてしまう。

ミシュランの星、、パーカーポイント、、あの有名な○○が推奨、、

かき日本一決定戦も、いま手掛けているセカウマ=世界一うまい牡蠣を創ろう!プロジェクトも、まさにここでいうところのブランドだ。それ自体がブランドというよりも、なにより認定された先がブランドとして成長していきやすくなる。

かき1で優勝した牡蠣は、1個の卸値が4倍にまでなった。

消費者にとって高くなっただけでは?という観点もあるが、トータルでみてほしい。

どっちにしろ牡蠣を創るのは一苦労で、一生懸命つくった牡蠣が1円でも高く売れるなら、さらに生産者は頑張る。

頑張ればさらに良くなって、提供者も消費者もハッピーになる。たしかに高騰しすぎるのもあれだが、ブランドつくりとは本を描くのと一緒。ストーリーづくり。

提供者も消費者も高値であることが納得がいくストーリーがあり、付加価値も含めた価格で循環するようになっていけば、いつしか生産者も提供者も消費者もハッピーな適正価格に収まるのだ。

ブランドはそういった市場の自浄作用も促し働かすことができる。これはとても大きいブランド効果のひとつである。

そして、ブランドとはなにか。牡蠣はその日々約400リットルも海水を濾過する特性から、食中毒が取り沙汰されることが多く、特に「安全・おいしい」が問われる。

番組中でも上田氏がブランドのポイントとして語っている。上記の写真がそれだ。

ブランド=安全でおいしい=消費者への信用信頼。

そんな安全な牡蠣をつくるにはどうしたらいいのか。簡単なことだ安全な海でつくればいい。

そもそも海はなぜ安全ではなくなったのか。それは人類が汚したからにほかならない。

そして、沖縄にはまだそんな「安全な海」が残っていて・・そのあたりを次に語ろう。

9、ハイクオリティの牡蠣を創る意義と価値

番組の中で上田氏は語る。
「日本は東西南北に細長い。7000もの島を抱えた島国。この島国の食が魚から離れたら、どうなっていくのか。国として存立できなくなる。」

 規模(角度)は違えど、牡蠣でも同じことが云える。

沖縄の牡蠣プロジェクトが事例となり、細長い列島のたくさんの島で牡蠣が養殖されるようになるかもしれない。

環境改善の観点からも、食料自給率の観点からも、本当に「牡蠣は日本を救う」わけだ。

そこにもつながるのだが、このプロジェクトが素晴らしいなと思う点がもうひとつある。それが次の項目だ。

10、地元の高校生との連携

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いくら企画や思いが素晴らしくても、やるヤツがいなきゃ、すべてが終わり、はじまりもしないのだ。

まだ白紙の画用紙。これからたくさんの可能性を秘めた高校生(できれば対象を中学生にも拡げたいが)に、その可能性(夢)のひとつとして、牡蠣養殖の意義や価値を伝える。

金?名誉?社会的意義?使命?なんでもいい。戦う理由が大事なのだ。そしてひとつでも多いほうがいい。

牡蠣は、漁業の仕組みや環境問題などなど「海」を知る教材、題材としては最高だと思う。(現にクソ野郎な俺でさえ多少は社会に役に立てるまでに成長させてくれた)

こういうプロジェクトの展開は元官僚ならではなのかもしれない。日本の中枢で働いてきたからこそ、長い目で見た人材育成がなによりも大切であることを知っているのだろう。

かくいう僕も、実際は牡蠣を育てているわけではない。そのほとんどを人材創出と育成に費やしている。このキーワードもそのほとんどが「人」なのもそれに起因する。

さて、どうだろう、いかにこの「OKIスタープロジェクト」が素晴らしいか少しは伝わっただろうか。興味がわいた方は是非、この動画を観てほしい↓



そして、応援したい!という方はこのFacebookページも要チェックだ。
https://www.facebook.com/okisterproject/

あくまで僕の視点から描いた。要所要所、僕の話が混ざりかなり鼻につくかもしれないが、このプロジェクトの素晴らしさを語るのに必要なファクターだった。あしからず許されよ。


出典情報:
一滴の向こう側「ただ、旨い魚を食わせたい」|BSフジ2016年9月17日(土) 22:00~22:30


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