‪‪ 私の牡蠣の師匠「牡蠣の人」から、Twitterでこんな依頼が来たので早速調査してみました!


これのことですね↓



どれどれ・・牡蠣の銀行??

Oystermen's National Bank of Sayville... 
オイスターマン銀行???

ふむふむ、このインスタ投稿者の説明を見ると1800年代後半のアメリカのドル紙幣のようです。

牡蠣の紙幣?当時、牡蠣の名前がついた銀行があったのかしら、、、といったところからリサーチ開始。

各銀行がオリジナルの紙幣を勝手に発行していた!?

まずはアメリカのドル紙幣の歴史ですが、 1776年のアメリカ建国以降から1907年まで紙幣を発行する中央銀行のような機関は無く個々の銀行で紙幣を発行していたようです。

これはその中の一つ、1899年にニューヨーク州のセイビルで創立された、オイスターマンズ ナショナル バンク オブ セイビル という銀行が発行した紙幣のようです。

そもそもなぜ「牡蠣」の銘を冠した銀行が?

さてこのオイスターマンズ ナショナル バンク オブセイビルという銀行、なんでオイスターと言う名前が使われているのでしょうか?

その答えはセイビルという街にあるようです。 セイビルは、マンハッタン郊外のロングアイランドにある大西洋に面した街。 1800年代、この街の一大産業は牡蠣養殖でした。

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セイビルの牡蠣養殖|via. The Oyster Makes its Mark on Sayville History

ここで養殖されていたのは「ブルーポイント」という名前のフラットな形の牡蠣(ヴァージニカ種)。 牡蠣はニューヨーク市内のレストランに年間100,000 バレル(10万樽分)ほど出荷され「しっかりとした牡蠣の味」として人気だったようです。

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ブルーポイント|via. Long Island Blue Point Oyster

当時、銀行の名前にも入ってる牡蠣生産者(オイスターマン)が、牡蠣で財を築いた資金で金融業を始め、地域の活性化に一役かったのではないか、、、と想像します。

因みに、オイスターマンズ ナショナル バンク オブセイビル は1982年にKey Bankに買収されました。

当時、ニューヨーク州にはオイスターとつく名前の銀行は他に三行あったようですが、それぞれKey Bank, Federal Fleet Bank N. A.に買収され、オイスターと名前が残ってる銀行は今では存在していないようです。

Instagramで紹介されたこの紙幣、どこに展示してあるんでしょうね・・・ いつか本物を見てみたいです。

参考資料:
連邦準備制度
Sayville, New York
1800-1865: The Transformation from Small Town to Oyster Town
The Oyster Makes its Mark on Sayville History
New York Bank History
Long Island Blue Point Oyster

調査・本文:ブラガンザ知子

原文ブログはコチラ▼
For the Love of Oysters
アメリカには牡蠣銀行のドル紙幣がある?
ver.2016-05-23