‪‪









【有明海】のように、そのまんま遺しておくだけで、日本中そして世界中で「勝手に金を生んでくれる自然」を【自然資産】と呼んでいる(勝手に)。

奇跡の海、有明海。内海なのに干満の差が大きく定期的に「水洗」される。多くの干潟は太陽を浴び、光合成などにより富栄養化する。そこにキレイな海水が還ってくる大規模循環システム。これが汚染なくキレイな海な上に栄養豊富になるメカニズム。他にこの規模で循環する内海はない。

そして特筆すべきはその生態系。広大な干潟は様々な生物を育む。特に牡蛎。牡蛎はそもそもが干潟の生き物。ここは牡蛎にとって最高に生存に適しているのだ。それがゆえか世界中にあるほぼすべての品種が存在し、かつここにしかいない品種も存在する。アメリカで量産されるようになったクマモトも原産だ。

クマモトに関していえば、その小ぶりな性質がゆえに、岩牡蠣を尊び大型を愛する日本の市場には馴染まなかった。復活プロジェクトなどと騒がれてはいるが、そもそも日本市場では流通したことはない。地元も地元、ごく一部の人がおいしい牡蛎として食べていたくらい。そんな品種がいくつもあるのがここだ。

牡蛎にとっての天国。「水洗」循環し汚染を溜めず、太陽を浴び富栄養化し、あらゆり品種が広大な干潟にせめぎ合う。

瀬戸内海は種が採れなくなったらしい。いや全国的に種不足なのだ。理由は様々。牡蛎が産卵しないのが主。異常気象、環境の変化。云うはやすし。とんでもないことがおきてる証し。

そんな中でも有明海の牡蛎たちはコンスタントに種をはく。ギロチンのせいでたくさんのものが失われた中でも、佐賀に残る牡蛎礁の勢いはいまだ衰えず。日本の種不足を解消するだけでなく、自然を遺すだけで世界中で金になる、まさに世界の宝「自然資産」なのだ。

世界一うまい牡蛎。それは象徴。

エンタメ化することで換金し、地域経済を牡蛎で潤し支えることで、この自然資産をそのまま遺すこと。いまだ難題とされなかなか成し得ることが困難とされている「人類と地球との共存共栄」を成す。天然の循環システムと富栄養化の中で育まれた「多彩多様な牡蛎」たち。天然のオイスターバーがそこに在る。

なにをかいわんや。なぜ「世界一うまい牡蛎」などとのたまうのか。その理由がこれだ。そしてパートナーかき開発者である海男は、その自然に逆らわず牡蛎の成形を可能にし、ここに「セカウマ」が誕生するに至ったのである。

いまはまだ有明海の牡蛎の種の世界的価値はないに等しい。だが「セカウマ」という創念とともに世界中に出荷され、その種をベースに養殖されるようになる日がくる。そして【有明海】は名実ともに「世界の宝」となるのだ。

有明海とは何度か酒を酌み交わした。たとい改善はかなわなくとも、多少の汚染は仕方ないとしても、「牡蛎の種」だけは死守したい。とはいえこの「牡蛎の種」を護るには必然的にその「環境」ごと保護する必要性があるのだが。

以上、【有明海】のように、そのまんま遺しとくだけで、日本中世界中で「勝手に金を生んでくれる自然」を【自然資産】と呼んでいる。勝手に。

そして日本には世界に誇れる「自然資産」がまだまだ眠っている。

まずは「牡蛎」にフォーカスして活動の体系化をはかってきたがゆえに【有明海】が自然とフォーカスされていった。いつかは「殻付き生牡蠣の伝導士」から「自然資産伝導士(Nature Asset Evangelist)」として、その発見と伝導を主に活動していけたら幸甚なりや。

※昨年秋に「地域自然資産法」が制定されている。

Ver.2015-07-22