‪‪ 12294793_904768542937870_7670901618021333765_n via. 佐藤美徳|干潟に群生する地牡蠣

編集長コメント:
つくばでクラフトビールと牡蠣のお店を営む佐藤美徳さん。彼女が描いたクマモトオイスターに関する文章が、牡蠣の勉強にもなるし、単純に文章としてあまりに素晴らしいので、ピックアップしました。

本文:
シカメーCrassostrea sikamea〜海を渡って見出された幻の美味い牡蠣

大好評をいただいている、天然シングルですが、この牡蠣はなに?と聞かれたら「天然の真牡蠣もしくはシカメ」と答えています。

皆さんが「他の真牡蠣と比べて別格に美味しい」と言ってくれるその理由が、たまたまシカメだったからなのか、天然の物だからなのか、わからないのです。
真牡蠣の天然を食べる機会もめったに無いと思います。

シカメと真牡蠣は、そっくりなんです。
今は、遺伝子レベルで調べて別の品種だとされていますが、それもシカメの歴史の中ではつい最近のこと。
その昔、シカメが他の種牡蠣の中に混じって海を渡った時には、区別はされていなかったようです。

たくさんの種牡蠣の中から、この牡蠣は美味しい、とアメリカの人たちによってピックアップされ、大切に育てられた結果、いまのクマモトがあるのだそうです。
もう何十年も前の話なので、技術も今ほどでなかったでしょうし、手探りによるものであっただろうと想像しています。

最近になり、アメリカによって見出されたシカメが日本で注目され、その再生というか見直しの活動をされている生産者や研究者のみなさん。
その方々の今の活動が、海を渡って戻ってきたシカメの、長い歴史の中の一つに後から書き加えられるのだろうと、そんな風に感じています。

近いうち、みなさんに国産版クマモト、純粋な有明海産シカメを召し上がっていただける事が可能になるかと思います。

もしその機会がやってきたら、ぜひシカメの歴史や再生に携わる人たちの事を思い出して、美味しく食べていただけたらな、と思っています。

今日もセカウマシリーズの「ふわふわ」と、天然シングルをご用意して、皆さんのご来店をお待ちしております(^ ^)

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出典情報:
佐藤美徳(さとうみのり)

ver.2015-12-02