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カキさら・・そう、皆さんにとってはただの一皿かもしれない。ただのランチであり夕飯かもしれない。でも創り手の角度からみたらどうだろう?そこに秘められた物語が、その一皿をさらに楽しく美味しくしてくれるかもしれませんよ。

えっ?ごめんごめん、もう一回言ってくれる?なにバーガー?

「失礼しました。"かきにく"バーガーです」

かきにく・・あの牡蠣とお肉ってこと?

「そうです、おっしゃるとおりで」

朝からバタバタで気が付いたらもうお昼もとうに過ぎ去った夕方手前…忙しさから解放され、今日初めて我に返って、とんでもなく腹が減っていることに気がついた。そういえば昨日の昼からなんにも食べてない…

「なんかすぐ食べれて元気になれるものを…」とオーダーしたところ、かえってきた答えがこれだった。

「これなんですよね」

と取り出したのは、真ん中に生牡蠣が埋め込まれているひき肉の塊…思わずゴクッとのどが鳴った。

その赤く充血した目玉のように視える肉塊を目の前の鉄板で焼き始める…それと合わせ手際よくパンも焼き始めた…

プレートに盛り付けられてるのはなんだろう…黒いペースト状のものと…同じく白いペースト状のもの…

「牡蠣はですね、旨味の塊なんですよ、1日約400リットルも海水を濾過して、海の旨味を全部詰め込んできちゃうんですよね」

そいつはすごい…

「で、肉と合わせるのにも意味があるんです。そのとんでもない牡蠣の旨味と、今度は山の旨味の塊である肉とは旨味成分がかぶらないんですよ。つまりは山と海、すべての旨味がひとつになっちゃってるんですよねー」

「それに、どうせならと、牡蠣も肉も、いま地球で考えうる限り一番 味わいが濃くてバーグをつくるのにベストなものをご用意したんですよ。」

うんちくはもういい…もう限界だ…これ以上あおらないでくれ…たたでさえ腹が減ってしにそうなんだ…そう叫びそうになったところで、鉄板から肉がさらにうつされた…

「こちらの黒いペーストがですね…」

わかった、わかったからすぐ食べられるようにしてくれ!頼む!

まだなにか云いたそうだったが、プレートに並べられた黒や白のナニカをパンに塗り、そのかきにくナンチャラを載せ…さらには殻付き生牡蠣をそのまま載せる…無事合体…目の前に供された…

溜まらない香りに手が震えてきた…ガブリ…

なんだこれ…なんなんだこれ…あれ…あれ…あっという間だった。手元から手品のように一瞬で消えた…

また急に我にかえる…今日はなにかと我を失う日だな…でもおかげで少し落ち着いた…がまた別の衝動が沸き起こる…もうひとつ食べたい…

今度はちゃんと説明をきくことができた。とんでもないプレートだった。バーガーとは名ばかりで、それぞれ単体でも、これ以上ない肴…酒のつまみのオンパレードだったのだ。

急に呑みたくなった…バーガーだからビールか?いやせっかくのすごい牛肉なんだ、赤ワインか?いやいや…牡蠣だし白ワイン…つい口に出ていたらしい…

「でしたら、ブランデーソーダはいかがでしょう?うちのブランデーはフランスの一級品ですし、おっしゃるところの"せっかくの食材"にも引けをとりませんよ。それにそもそもブランデーはワインから醸造してますので、ワインの要素もあるんです。それにソーダ割りなのでビール感もあります」

そんな都合のいいカクテルがあるとはね。たしかにその通りだ。

「それに"ブランデーは牡蠣と食べるのが一番うまいんだ!"と有名なブランデーの会社の会長さんも言って…」

まだなにか語っていたが、もう一皿が供されたので、なにも聞こえなくなった。

今度は、黒…白…バーグ…生牡蠣…それぞれをひとつひとつ味わいながらいただく…どれもうまい…

「味付けの基本は、牡蠣から出る牡蠣海水だけなんですよ…あとそのブランデーソーダにも…」

今度は自分ですべてを合体させた。またもや手品かのように…一瞬で消えてしまったのは言うまでもない。

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photo via. YUI 

牡蠣肉、それはアミノ酸爆弾!

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簡単にいえば、牡蠣と牛肉がもつアミノ酸の種類がかぶらないので、山と海、地上で考えうるすべての旨味が凝縮され爆発するってことでして。詳しくはこちらの記事をどうぞ→ アミノ酸爆弾の破壊力

セレクトしたのは尾崎牛

牡蠣は例のごとく「世界一うまい牡蠣を創ろう!プロジェクト(セカウマ)」からセレクトした。問題はそのセカウマとまで言い切る「味の塊」にがっつり対抗しうる肉のセレクト。

いつも思うのだが、あまり脂分が多いとバーグにしたとき、たしかに肉汁は溢れるが、食感が柔らかくなりすぎるので、バーガーにするには食感が物足りなすぎる、と。

さらに今回は牡蠣から汁もでるし、肉汁が溢れちゃうともはや、バンズもびちょびちょ、とてもバーガーとして食べられたもんではなく、皿の上でしか食べれないだろう、と。

とはいえ赤身…基本、牛肉はその脂がうまいのであって…

いや、あるんですよね。赤身が基本なのに同じように味わい深い牛肉が。それがいまや世界的に有名になった宮崎が誇る尾崎牛。

肉を買ってミンチにしようかと思ったのですが、いつも尾崎牛の生みの親である尾崎恒春さんがハンバーグ用にベストにミンチにしてくれているのが通販で買えると聞いたのでそれにしました(これです→尾崎牛100%ミンチ

これで、セカウマな牡蠣に対抗し、かつバーガーに適しているミンチは手に入ったわけです。

中にも外にも生牡蠣を!

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そもそも中に詰め込めばいいだけですが、さらに外側に目玉のようにはめ込みました(焼くときに剥がれないように注意)。

「おいしい」というのはマインドでも変わってくる。ということはやはり見た目のインパクトも大事。

それにレアな焼き加減を実現するために、生で食べられる牡蠣を使用。その点、セカウマシリーズはそもそも生で食べられるものしか認定されてないので問題なし。

白いのとは「牡蠣海水マッシュポテト」

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とはいえ、牡蠣からあふれ出す牡蠣汁に、当然のことながら尾崎牛からもたまらない肉汁があふれ出す。

ビチョビチョ、ぐちゃぐちゃなバンズ(パン)はいやーーー!絶対にいや。とろけたパン、それはスープとかで楽しむもの。手で食べるバーガーには向いてないって話。

そこで、バンズをマッシュポテトでコーティングしてしまうわけですね。そのマッシュがしっかりと旨味汁を受け止めてくれるわけです(バターとかだとコーティングにはなりますが、汁をはじいてしまう)。

そのポテトも牡蠣海水で練り上げたもの。

黒いのは「食べるオイスターソース」

もうこのままで充分うまいんですけどね、バーガーはバンズがある。その分の味を足さないと物足りない…そこで足されたのが「食べるオイスターソース」。

味と香りの博士とつくったんですよ。そんな「食べるオイスターソース」についても長くなるのでこちらをどうぞ→食べるオイスターソース【カキさら】その一皿に秘められた物語

そしてさらにオイスター(殻付き生牡蠣)を載せちゃうなんて

c(^^)v #oysterbeef Ultra #burger #OzakiBeef #iwagaki . ひき肉ラバーズ 必食!セカウマ #岩牡蠣と #尾崎牛 を使った別次元 #かきにく #バーガー 産卵期ででぶでぶピークの岩牡蠣を活かす。この組み合わせだと値段がつけられないレベルだが、少し太りすぎた牡蠣を #オイスターソース がわりに #ハンバーガー をつくる。牡蠣と肉の旨味成分がかぶらないのがポイント。山と海の旨味の融合と爆発!まさにアミノ酸爆弾。 . 明日日曜からはじまる日曜かきフライヤーズで食べられるかも . KakiOyCy by CosaOstra . #oystergram #oysterbar #rawbar #oyster #oysters #huitres #oysterlove #oysterlover #Shellfish #seafood #seafoodlover #delicious #foodie #foodporn . . #セカウマ #オイスタグラム #オイスターバー #生牡蠣 #牡蠣あけ師 . カキペディア は 牡蠣百科 🔍 かきオイシスト は 牡蠣好き 🎓 #牡蠣 のことなら 牡蠣の人 🌎 .

Ostragramさん(@ostras.kakivmivs)が投稿した写真 -


ドーーーーーーーン!

もう十分、牡蠣やん!載せる意味あんのかと。それは例のあれですよ、ビジュアル。

でも、ちゃんと意味もあるんです。それは味と食感。火を通した牡蠣は味も食感が変わってしまう。そこで、牡蠣本来の味と食感を楽しんでもらうために。

合わせるお酒はブランデーソーダ

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さてさて、そんな一品一品が盛られたプレートが供されるわけですから、もはやワンプレートながらフルコース!?お酒も当然のごとく楽しみたい!

かといってなにを!?

バーガーなんだし、やっぱビールですか?いやいや、こんなすごい牛肉なんだし、それなりの赤ワインでしょ?いやいやまてまて、牡蠣だってセカウマなんでしょ?ならシャンパーニュとか白ワインとかでしょ?

バーガーといただくのは、たいてい昼下がりとして、その全部を呑むほど深酒はできない…

そこで、思いついたのが「ブランデーソーダ(ブランデーハイボール)」

ソーダだというだけでなく、ほのかな苦みもありビールを内包している。

ブランデーはそもそもワインベースの醸造酒。すごい牛肉に対抗しうる高級な赤ワインの要素もばっちり。

そして、シャンパーニュや白ワインの持つほのかな甘さもあり。

なにより、セカウマな牡蠣に、あの世界の尾崎牛に…というこれ以上ない最高級食材に引けをとらないお酒であること。

ブランデーってだけですでに高級なイメージがあるわけですが、今回はさらに「ヘネシー(Hennessy)」をセレクト。

理由は、僕も知ってるくらい世界中で有名だし、いままで呑んだことのある中で一番コストパフォーマンスが高いなぁっていうイメージが。

それに、ヘネシーではないんですが、別のブランデーの会社の会長さんが、ブランデーを一番おいしく呑む方法は牡蠣と一緒に!といってたり。

さてさて、かくして、僕が考えうる限りこれ以上ない「かきにくバーガー」が誕生したわけでございます。

食べてみたい!?いったい1個いくらにしたらいいのやら(ちなみにですね、今回、尾崎牛もヘネシーもちゃんと買ってますからーーーw)

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さてさて次のカキさらにはどんな物語があるのでしょうかね。今日のところは一旦おサラばということで…c(^^)❤

取材協力:
・かきにくがとう
一部写真:YUI
日曜かきフライヤーズ

2016-10-10